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 施工手順

■下地チェックとプライマー塗布

下地に塵埃、レイタンス、湿潤など、防水層の接着を阻害させたり、不陸及びドレインの取付不良などによる排水の不具合要因のないことを確認する。
TSプライマーの塗布は、ドレン、スリーブなど複雑な形状には毛ばけ、平場などの広い面にはローラーばけ等で下地に浸透するようむらなく行う。−指触乾燥状態に養生する。



■増張り−CTテープ・CMテープ−

ドレン・パイプ、2及び3面隅角部などにテープ相互の重ね段差、小口のめくれ、隅角部の突張りがなく、下地としっかり接着するよう、バーナー及び焼きヘラ等で均しながら圧着する。一般用にはCTテープ、複雑な個所にはCMテープを使用する。






■シート張り

下張り
アプトツレシート
 −複層用下張りシート−
上張りシートとアプトツレシートの接合が同一個所とならないように、上張りシートの割り付けを勘案した墨付けに沿って仮敷きする。
そのまま長手方向の半分づつを巻き戻し、カッターで剥離材に切截を入れて、剥離材を引き剥がしながら、シートの曲がり、ゆがみ、空気の巻き込みが生じないように圧着張りをする。
シート相互の接合は長手及び幅方向とも100mm以上重ね、被着面のフィルムをバーナー溶解させた面に圧着する。

CTシート −複層用(非露出)シート−
CTシートはアプトシートCT、アプトダカンシートCTと同じ要領で溶着張りするシートで被着面のフィルムをバーナーで溶解した面に上張りシート、又は同シートの2層張りに適用する。

エアーフラップシートCT  
−複層絶縁用通気シート−
アプトツレシートと同じ要領で圧着張りをする。
シート相互の接合は長手方向は100mm以上重ね、被着面のフィルムをバーナー溶解させた面に圧着する。幅方向は突き付けとしCTテープを被着面及びCTテープ裏面のフィルム共溶解させ増し張りする。

エンタルタッチG  −絶縁用あなあきシート−
長手及び幅方向とも、突き付け又は30mm程度の重ね幅をとって敷き張りする。
エンタルタッチGがめくり上がったり、移動などしないように、要所をTSコーチングで点付けする。
張り付け範囲は入隅の約200mm、出隅の約500mm手前にする。

単層張り、複層の上張り
アプトシートCT、アプトダカンシートCT

各シートとも予め割り付けを定め水下から水上に向かって張り付ける。 ドレンと下地勾配を配慮した割付けに沿って仮敷し、そのまま長手方向を半分づつ巻き戻し、バーナーの炎を下地とシートの接点に当て、接着面の均等量の改質アスファルトを溶かし込みながらシートの曲がり、ゆがみ、空気の巻き込みが生じないよう溶着張りする。シート相互の接合は長手方向100mm以上、幅方向120mm以上重ねる。

砂(硅)付面の接合
幅方向の接合部被着面はバーナーで溶解した砂(硅)面の改質アスファルトを焼きゴテを用いて平坦に均す。

絶縁用エンタルタッチGの上の張り付けは、改質アスファルトが穴の中に十分に溶け込むように焙り加減に注意する。

シート張り仕舞い

シート相互の接合部(小口)処理
バーナーと焼きヘラを用いてシート小口の改質アスファルトを緩めながらヒートシール処理する。

シートの端末処理
ドレン廻り、パイプ、立上りなどのシート端末をTSコーチングでシール処理する。

その他の処理
パラペット、外壁などの立上りはアングル金物で固定し上端をシール処理する。
パラペットの天端などは、断面の大きいアングル金物又は笠木によって雨仕舞いする。

■断熱材敷張り

下断熱工法の場合(硬質ウレタンボード)
予め断熱材の割り付けを定めて、櫛目ヘラなどでTSコーチングを点付け又は均等に塗りながら、継目違い及び段差のないように圧着張りする。
断熱材敷張り後、アプトツレシート張りを追い掛けて行い、断熱材のそり、濡れ防止(雨養生)をはかる。


上断熱工法の場合(発砲ポリスチレンボード)

アプトシートCTの面に予め割り付けを定めて、櫛目ヘラ等でTSコーチングを点付け又は均等に塗りながら継目違い及び段差のないように圧着張りする。
その上にPPヤーンクロス又はポリエチレンフィルムをガムテープで要所を点付けしながら敷張りして、押え層との絶縁をはかる。

■トップコートの塗布

アプトダカンシートCTの表面にローラばけ(硅砂入りコートはゴムばけ)でクルタルコートを色むらのないように所要量を塗布する。
ただし、低気温下(5℃以下が目安)及び当日に降雨が予想される場合の塗布は避ける。