下張りクルタルシートFP-150 −複層用下張りシート−
上張りシートとクルタルシートFP-150の接合が同一個所とならないように、上張りシートの割り付けを勘案した墨付けに沿って仮敷きする。
そのまま長手方向の半分づつを巻き戻し、カッターで剥離材に切截を入れて、剥離材を引き剥がしながら、シートの曲がり、ゆがみ、空気の巻き込みが生じないようにローラー、ステッチャー等で転圧・密着させる。シートの接合幅は長手、短辺とも100mm以上重ねる。
エアーフラップシートCT
−複層絶縁用通気シート−
クルタルシートFP-150と同じ要領で圧着張りをする。シート相互の接合は長手方向は100mm以上重ね
、短辺接合部は突き付けとしFP-150テープを増張りする。
※立上り際から幅500mm程度は、クルタルシートFP-150で密着張りする。
単層張り、複層の上張り
クルタルシートES-530、ES-525
各シートとも予め割り付けを定め水下から水上に向かって張り付ける。 ドレンと下地勾配を配慮した墨付けに沿って仮敷し、そのまま長手方向を半分づつ巻き戻し、剥離材を引き剥がしながらシートの曲がり、ゆがみ、空気の巻き込みが生じないようにローラー、ステッチャー等で転圧・密着させる。シート接合幅は長手、短辺とも100mm以上重ねる。
●砂(硅)付面の接合
シート端部の砂面接合部にクルタルシーラントを塗布した後、張り付け転圧する。又は、バーナーで接合部の砂面を炙り、砂を沈めるかコテ等でかき取って改質アスファルトを表面に出した後、張り付け転圧する。
シート張り仕舞い
●シートの端末処理
ドレン廻り、パイプ廻り(ステンレス製即製バンド等で上端を締めつける)等のシート末端部はクルタルボンドカートリッジ等でシール処理する。
●立上り端部処理
立上り防水末端部は十分な剛性と、機械的耐久性、耐腐食性を有する押え金物、金属製笠木等で確実に固定し、防水層上端部はクルタルボンドカートリッジ等でシール処理する。
下断熱工法の場合(硬質ウレタンボード)
予め断熱材の割り付けを定めて、櫛目ヘラなどでTSコーチングを点付け又は均等に塗りながら、継目違い及び段差のないように圧着張りする。
押え断熱工法の場合(ポリスチレンボード)
クルタルシートES-525の砂面に櫛目ヘラ等でTSコーチングを点付けし、段差及び隙間のないように順次張り付ける。
クルタルシートES-530の表面にローラばけ(硅砂入りコートはゴムばけ)でクルタルコートを色むらのないように所要量を塗布する。
ただし、低気温下(5℃以下が目安)及び当日に降雨が予想される場合の塗布は避ける。
保護コンクリート
普通コンクリートとする。ひび割れ防止に溶接金網を敷き込み、すみやかに打設する。
立上り部の保護層
●乾式工法
立上り部の保護・仕上げとして、れんが類に替わり乾式で施工する。保護パネル類は金属板、セメント成形板、金属系複合板等があり選択にあたっては、防水層立上り部の点検・維持・管理が容易な構造のものが望ましい。
●従来工法
ロック押え
れんが積みは、半枚積みとし、防水層から20mm程度離し、隙間にモルタルを充填する。
・現場打ちコンクリート
保護コンクリートを上部天端まで確実に充填するように打ち込む。予め防水層末端部は、押え金物で固定し、シール処理する。
・モルタル押え(室内防水水層)
200mm程度間隔に千鳥状にトンボをつけ、メタルラスを取り付けた後、モルタル塗りをする。
絶縁用シート
防水層完了後、重ね幅100mm程度とりながら粘着テープ等で固定し、平場に敷き込む。(断熱工法はPPヤーンクロスを使用する。)
成形緩衝材
パラペット、塔屋などの立上り際には、成形緩衝材を取り付ける。
成形伸縮目地材
縦・横の間隔が3m程度(断熱材は2.5m程度)とする。立上りパラペット、塔屋などの立上り際から600mm以内の位置とし、キャップ幅は20mm以上とする。防水層上面の絶縁用シート面から保護コンクリート表面に達するように設置する。
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